代表メッセージ

日本には、まだ世界に知られていない価値が数多く眠っています。
バブル期に海外から迎え入れられた近代絵画の名品。蔵や応接間で静かに受け継がれてきた近代日本美術や陶芸。そして、国際的には評価の途上にある日本の現代アーティストたち。日本の経済規模に比べて国内のアート市場はまだ小さく、世界市場に占めるシェアは約1%にとどまります。それは裏を返せば、日本のアートが持つ価値が、まだ正しく市場に届いていないということでもあります。
私は2011年に投資銀行でキャリアを始め、M&Aアドバイザリー、LBOファイナンス、プリンシパル投資に携わってきました。企業と資本に向き合うなかで確信したのは、優れた資産であっても、適切な担い手と流通の仕組みがなければ、その価値は顕在化しないということです。アートも例外ではありません。
2020年の創業以来、Catalyst Art Investmentsは「眠れるアート資産に、新たな価値と流動性を」という考えのもと、二つの柱で事業を進めてきました。ひとつは、アート関連企業への資本参加と経営参画を通じて、日本のアート流通の基盤そのものを強くすること。もうひとつは、相続や事業承継などを機に市場へ出てくる作品を責任をもって引き受け、国内外の最適な市場とコレクターへつなぐことです。上場オークションハウスであるShinwa Wise Holdingsへの経営参画は、その歩みの大きな一歩となりました。
「Catalyst(触媒)」という社名には、私たち自身が主役になるのではなく、作品と人、資産と市場、日本と世界のあいだに立ち、新たな動きを生み出す存在でありたいという思いを込めています。
作品を手放す方には安心を、作品を求める方には確かな出会いを。そして、日本のアートが本来の評価を得られる市場を、皆さまとともにつくってまいります。